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和歌山県 有田町消防組合本部

 吉備町・金屋町・清水町、3町を受け持つ消防本部

有田町消防組合本部は、和歌山県の中央より少し北に位置し、有田川が管内を東西に蛇行する吉備町・金屋町・清水町の3町を受け持つ消防本部です。
昭和54年に「吉備金屋消防組合消防本部」としてスタートしましたが、昭和62年に清水町が編入。これに伴い「有田消防組合消防本部」に改称しました。現在では1消防本部・2消防署・3町の消防団の体制となっています。
管内面積は県下2番目の351.77平方キロメートルとなり、約9500世帯・約30,000人の安全な生活を職員57名で守り続けています。

管轄内の地域、清水町では地域産業の育成や温泉などの観光業、そして自然を大切にした町づくりに取り組んでいます。
この他本部周辺地域では有田みかんのふるさととしても有名で、農業はみかんなどの果樹栽培が中心となっており、さらなる発展をめざして、農業基盤の整備・経営システムの近代化、「味一みかん・完熟みかん」をはじめとする農産品のブランド化をすすめています。また、一般有料道路「海南湯浅道路」が阪和自動車道とつながり、京阪神都市圏や関西国際空港などへのアクセスも良くなっています。

 

あらぎ島 (清水町)
「日本棚田百選」に選ばれた景色。四季折々に美しく変わる風景がみどころです。1999年、農林水産省が選定。実際には117市町村・134ヶ所が選定されている。「棚田」とは、傾斜1/20(20m進んだ時に1m上がる傾斜)以上の斜面にある階段状の扇形水田のこと。


有田消防組合では、8時30分から勤務開始している日勤職員と、9時から勤務に入る当務職員が揃うと、引継ぎ交替と準備体操が行われます。

交替の後は庁舎内にて、当務職員がミーティングを行います。

再び車庫に出て、車両資機材の点検が行われます。あわせて、無線機のメリット交換もおこない、準備も万全です。


8月に行われる東近畿地区の救助技術大会地区指導会に向け、吉備金屋署では出場種目の「ほふく救出」の訓練が日々続けられています。スタートから両足首への小綱の結着までの反復訓練では、雫のように汗を地面に落とし、オレンジ服もびしょぬれ。全国消防救助技術大会へ向けて訓練に励んでいました。そんな最中、突然の指令が入り、隊員らはそのまま消防署を飛び出していきました。

各機関との合同訓練や大規模訓練の他にも、消火訓練などが行われます。今回の訓練は建物火災の消火訓練。署庭に隊員らの声が響き渡り、訓練がスタート。到着するとホースを延長し、化学積載車の水を活用して放水を開始します。また、指揮本部も設営され、有田消防組合オリジナルの「可搬式移動無線中継局」が置かれました。


 特異事例に備えた、関係機関の協力体制

高野竜神スカイラインでの訓練

ヘリコプターを使った救助訓練
高野山と龍神温泉を奈良・和歌山県境の尾根伝いに結ぶ全長43kmの高野龍神スカイラインや林道など、滑落事故が発生した場合は救助が困難になることが予想されています。
そのためこれらに備えた訓練は欠かすことが出来ず、また、そのための資機材も配備されています。
この山岳救助資機材ですが、他の通常救助資機材より使い勝手が良いことから、一般救助事案に対しても積極的に活用しています。また、管内には海南湯浅道路などを抱えており、大規模火災を想定した、関係機関との合同訓練も定期的に実施しています。
管内が広大な上、山間部を抱えている点から、消防団との協力体制の確立も必要不可欠となっています。そのため意思疎通の徹底や連携強化を目的に、沢山の合同訓練を実施し、会議なども定期的に行っています。

 「こだわり」が光る消防車両
消防活動の主戦力である消防車ですが、有田消防組合の消防車はいずれも個性派ぞろい!管内は狭い道が多く、隊員の数も少ないので、そのへんには特に気をかけています」ということだけあり、どの車両も職員の工夫が詰め込まれています。
吉備金屋署のCD-1は、後部に小型可搬式ポンプを積載し、車両が進入できない場合でも、それを持って現場まで運び使用することができ、小型ホースカーも一人で簡単に積降できるよう、滑車とロープを組み合わせた「補助装置」を隊員らの手で取りつけています。
他にも、メッキグリル・バンパーを取り入れたり、警光燈をフラッシャーにするなど、職員の意見を反映させた装備を施し、職員らの愛着もたかまっています。また、車体のマーキングも職員公募により決定し、マスコットのイラストなどが入っています。これは子供達にも大人気!地域住民とのコミュニケーションにも一役買っています。

■ 化学車 ぞうさんのマーキングがしてあるメッキバンパーの車両(K-5)


■ ちびポン イベント用の車両で、ベースは電動カート(ベース車はゴルフ場より寄贈)。これに職員が自らの手で艤装を施し、放水も可能になっています。名称の「ちびポン」は一般公募により住民の方によりつけられました。

■ 指令車 エスティマ。指揮隊が乗車

■ 小型可搬ポンプ積載車
軽トラックベースの車両。道路狭隘地域が多いので導入されている。

■ 高規格救急車(2台) 後ろにはファイアードッグのキャラクターが。
とにかく管内の道が狭いため、高規格も小柄なこの車両が選ばれた。エスティマ。指揮隊が乗車

■ ポンプ車 CD-1型のポンプ車。(K-4)

■ 救助工作車 平成12年に社団法人日本損害保険協会から寄贈を受けた。5トン車ベースで上部には大型照明装置がついてくる。(K-6)


 海南湯浅道路防災訓練
続発する大規模災害を教訓として、海南湯浅道路上での災害を想定し、関係機関との連携活動を実施しています。
写真は海南湯浅道路長峰トンネル吉備側入口において、上り車線を走行中の大型トラックが炎上停止、後続の危険物車両などが次々と追突したという想定で実施された、大規模な防災訓練の様子です。

参加機関
有田消防組合消防本部、海南市消防本部、
下津町消防本部、和歌山県警高速道路交通警察隊、
JAF、日本道路公団和歌山管理事務所

Reported in 2002.