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島根県 江津市外7町村消防組合消防本部

■星高山火文字
8月末まで星高山(高角山)の山頂付近に浮かび上がる「星高山火文字」夏の風物詩。


■石州瓦(伝統工芸の石見焼)
石州瓦(伝統工芸の石見焼)
18世紀中頃から石見地方で本格的に焼物が作られるようになり、これらの技術は現在にも継承され、「石見焼」として通産大臣指定伝統工芸品にも指定されています。焼物としては日本最大級の瓦としても知られる「石州瓦」も有名。独特の赤茶色(来待色)の屋根が織りなす甍(いらか)の波は、石見地方特有の風景として人々に親しまれています。

 ■ 万葉の歴史が薫る、川・窯・湯の町「江津」

江津市外7町村消防組合消防本部は、日本海に面した島根県の中央からやや西に位置し、流路延長194Km、流域面積3,870平方キロメートルの中国地方一の大河「江の川(ごうのかわ)」(別名:中国太郎)の河口を中心に東北から南西にのびている江津川と、江の川水系に沿った川本町、邑智郡、大和村、羽須美村、瑞穂町、石見町、桜江町の1市5町2村を守る消防本部で、管轄区域は島根県の総面積の約6分の1を占める1,077.04平方キロメートルに及びます。
江津市は、万葉集に多くの名歌を残した「柿本人麻呂」ゆかりの地。
市内には、歴史ファンにも人気の散策スポットが点在する一方、山陰の名湯として知られる有福温泉、江津市と浜田市にまたがる県立石見海浜公園内に位置する白浜青松の波子海水浴場、西日本初登場のシロイルカでおなじみのしまね海洋館アクアスなど、自然環境を生かした特色あるレジャースポットが数多くあります。

消防本部屋上より、江の川を望む

波子海水浴場 有福温泉夜景
 ■ 夏を彩る「江の川祭・ボートレース」に江津消防本部も参加!!

江の川を中心にくり広げられる「江の川祭」。その中のメインイベント、石見神楽の「大蛇(おろち)」を型どったボートを使った「おろちボートレース」は、県内外からの多くの参加者が集い、江津消防本部からも毎年参戦しています。往復300mを手漕ぎで進むレースで、復路が川の流れに逆らう形で進むため大変とか。
そんな中も、消防チームは見事なチームワークとパワーで乗り切り、過去には4位を獲得したこともあります。夏空の下熱い戦いが展開され、さまざまなイベントのフィナーレを飾るのは、江の川の川面を流れる灯篭流しと夜空に咲く花火。川のまち、江津にふさわしい情緒をかもし出します。

江の川祭の
花火大会と灯篭ながし

おろちボートレース
江の川
石見神楽は、島根県の西部である石見地方に古くから伝わる代表的な伝統芸能であり、にぎやかな笛や太鼓のはやしにのって神々の物語を再現するものです。金糸、銀糸で丁寧に縫いこんだ豪華絢爛な衣装を身にまとい、勇壮で活発なテンポの早い「舞」は見る人を魅了し、神話の世界へ誘います。
この「石見神楽」は、神職による神事であったものが土地の人々に受け継がれ、さらに民衆の新しい感覚が加わって現在の姿になったもので、全国の神楽では見られないほど芸能的要素が極度に発達しています。
現在、江津市内には神楽団体が10もあり、以前は江津市外7町村消防組合内にも「消防神楽同好会」が結成されていました。演ずる「ヤマタノオロチ」は評判も良く、日消ホールの落成式でも披露された他、防災イベントや職員の結婚式などで華麗な舞が披露され、地域防災などにも一役買っていました。
現在では消防神楽同好会としての活動は行っていませんが、個人で神楽団体に所属されている消防職員の方が沢山います。また、1350年の歴史を持つ有福温泉街の「湯の町演芸場」では、土曜日の夜に島根の郷土芸能「石見神楽」を鑑賞することができます。
  江津市外7町村消防組合消防本部
江津市外7町村消防組合消防本部の業務開始は昭和47年10月1日。1本部2署6出張所でスタートし、現在に至っています。管内には2万世帯・54,238名の人々が暮らし、消防士員一人当たり199世帯・506名を守る計算になります。平成13年度中の火災件数が40件、救急件数が2,077件、救助件数が37件となっています。
  47災害で本部設置に拍車が
大きな川があるため、過去にはそれによる水害に多く見舞われてきました。
本部発足前の昭和47年7月に発生した梅雨末期の集中豪雨による水害では、市内の至る所で大きな爪あとが残り、消防体制の強化が叫ばれ、本部設置に拍車がかかりました。その後の昭和58年にも日本海側の大雨による大きな水害があり、ほぼ10年周期で発生していました。
現在では河川改修や堤防建設、水防倉庫の設置、排水用ポンプの整備が行われ、水害の起こりにくい状況、起こってしまっても即応できる体制がとられています。
  警防研修会で隊員のスキルアップ
年に2~3回、隊員のスキル向上を目的に、「警防研修会」というものが実施されています。内容としては交通事故を想定した訓練など、1回の訓練で2想定を実施します。
救急隊と救助隊との連携体制の確認や技術練磨を図り、各署所から隊員2名づつが参加。自署に持ち帰り反復指導するというスタンスが取られています。また、中州に取り残された人をその署所にある資機材を活用して救出するという実戦形式の訓練も実施されているほか、ハイブリッドカーの交通事故対応(電力カット方法)を学ぶ為メーカーの人を招き勉強会も行われました。
  素早いロープさばきで、全国救助技術大会へ出場

江津市外7町村消防組合には2署に兼務救助隊がおり、昭和52年(1977年)の第6回全国消防救助技術大会(横浜市)以来、10回全国大会に出場を果たしています。
当初は個人種目と団体種目の両エントリーでしたが、現在では消防の基本「チームワーク」を第一に、団体種目に力を注いでいます。江津チームの特徴は、「とにかく素早いロープさばき」。隊員の方々は家でも常にロープを手にして技術に磨きをかけているそうです。先輩から受け継いだ技にオリジナリティーを加え、一切の無駄を排除した江津のロープワークには定評があります。
平成14年に行われた第31回大会では江津市外7町村消防組合からロープブリッジ救出で全国大会(名古屋市)に進出。見事な技術を披露しました。

【左から】平床敦さん(24) 野上礼司さん(31)
田中智也さん(27) 坂本真二さん(25)

訓練に次ぐ訓練で救急救助大会に臨む 
ロープブリッジ救出・島根県代表として参加したのは1番員・野上礼司消防副士長、2番員・田中智也消防士、3番員・平床敦消防士、4番員・坂本真二消防士の4名1チーム。全国大会を前に開催される「中国地区指導会」に向け、本部内で選抜が行われ、このチームが選ばれました。
4名はそれぞれ違う所属・当番日で、大会の前には特別編成で当番日をそろえ、非番日に訓練塔のある江津消防署に集結。10時~17時までの間にかるく30本は「通し訓練」を行い、訓練に次ぐ訓練の日々で大会に臨みました。
野上副士長によれば「とにかく負けず嫌いの性格の集まりです。信頼関係も活かせていますし、それがチームワークにつながっています」とのこと。「とにかく1番員を気持ちよく送り出す」(田中消防士)「1・2番員にきもちよく活動してもらう」(平床消防士)ことをモットーに臨んでいるといいます。
一方、要救助者役の坂本消防士は「一番冷静でいられる立場なので、細かいところにも目を配ることができます」とのこと。他の隊員らが活動に全力で取り組めるのも、一番近い場所でそれを検証できるからのです。こうして技術の練磨を図り、全国大会に臨みました。
  中学生が一日消防士体験!!
毎朝30分間の勉強会
地域の中学生からの依頼を受け、中学生の職場体験学習を行っています。消防長より委嘱状が手渡され、いよいよ一日消防士のスタートです。ロープ登はんや資機材取り扱い訓練、煙ハウス体験(空気呼吸器着装)、予防査察の見学など、消防業務全般について、カッコイイだけでなく、文字通り大変な消防業務を実際に肌で感じています。
引継交代が終わると、事務所にて簡単な勉強会を実施しています。内容は救急救命士が先生役、勤務者全員が生徒となり、簡単な救急資器材取り扱いなどについての勉強会が行われます。この日は喉頭鏡とマギール鉗子による異物の除去方法と、聴診器による心音聴取。現場を想定した内容で、毎日少しづつですが、知識の共有が図られています。これからの消防士に求められるのはオールマイティーな隊員であり、そのためにも重要な勉強会となっています。また、救急隊員の動きを知るという意味でも、大きな役割を果たしています。


梯子車を使用しての救出訓練も定期的に行われています

  消防車両紹介
水槽付ポンプ車
容量約1,700リットルの水槽を積載し、火災現場直近に位置して消防活動を行います。水槽内の水は数分でなくなってしまうので後続部隊のポンプ車より水を送ってもらい放水活動を続けます。
ポンプ車
火災現場直近居るタンク車に水を送る為に出場します。水利の状況を的確に判断する者が乗車する事によって、タンクの水が無くなるまでに送る事が出来ています。主に山火事等で使用されます。
ポンプ車
火災現場直近居るタンク車に水を送る為に出場します。水利の状況を的確に判断する者が乗車する事によって、タンクの水が無くなるまでに送る事が出来ています。ポンプ車は二台在るので夜間・水利から近い場合にこの車両が選択されます。
救助工作車
II型救助車で主な装備として5tフロントウィンチ、2.9tクレーン、夜間照明電源が装備されています。今年から、積載品にバックボード・ネックカラーを積載しました。交通事故時において救出だけでは無く要救助者の事故後を如何に障害から軽減するかを課題としています。

梯子車

ISUZU社ベース・森田ポンプ製24メートル級のはしご車です。最大地上高25.3メートル、角度がマイナス10度の為、火災だけで無く河川等の救助にも活躍が期待されている。
救急車
トヨタIIB型救急車です。寄贈頂いた物で、現在は高規格救急車が導入され予備車として、特定3項目の指揮材を積載し、 待機しています。
救急車
トヨタハイメデック救急車です。高規格救急車で、乗り心地・小回りの性能に優れています。 全国的に目にする機会が多いように思えます。

Reported in 2003.