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第4回 階段駆け上がりレース2011 宮崎大会



2011年1月23日に宮崎県宮崎市のフェニックス シーガイア リゾートにStair Race in MIYAZAKI 2011が開催されました。
これまでの大会同様に「己の体力は、超高層建物で発生している災害に打ち勝つことができるのか?」をメインテーマとして、“体力の限界時における自己管理力”という消防活動の原点を自らに問うのがこの競技大会。災害現場で求められる消防士の資質とはなにか?といったことを原点に立ち返り皆で考え、行動にて実践していこうという狙いもあります。宮崎大会では「超高層建物災害に対応するために必要不可欠な体力」「幅広い人脈と知識・技術の習得を図るためための職員間や他業種との交流」「消防業務の理解と協力により防災力の高揚を図る」という目的もありました。
消防職員とボランティアで運営するステアーレースは、レース内容や安全管理といった企画運営面など全てを大会実行委員の消防職員が担当し、資器材の搬送や救護スタッフとして全国各地から集まったボランティアの運営スタッフが大会運営のサポート。そのために大会運営上参加定員に限りがる中で年々参加希望者が増加しているステアーレース。第4回目となる本大会はレース内容を「ステアーレースの部」と「パワーレースの部」の2種目にして数多くの消防職員が参加できるようになりました。
「ステアーレースの部」はシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートの地下1階から43階展望台までを防火服一式と空気呼吸器等およそ20kgの個人装備品を装備して駆け上がるタイムを競いました。
そして「パワーレースの部」では2人1組で土嚢搬送とハンマー叩きと消防車牽引のタイトル通りの“パワー”を競いました。また、今大会は大会初となる消防団員の参加もあり、同じ災害現場で活動する者として自らの体力の限界に挑戦し、展望台まで一気に駆け上がりました。

Stair Race in MIYAZAKI 2011と同時に、口蹄疫復興イベントとして
「消防士の熱き魂で宮崎を救おう!がんばっど!宮崎2011」も開催されました。
今大会は口蹄疫により被害を受けた関係者への激励とイベントでの宮崎県全体が活気を取り戻すために口蹄疫復興イベントとして「消防士の熱き魂で宮崎を救おう! がんばっど!宮崎2011」も同時開催されました。
宮崎県の物産品等の販売や大会会場内でのスタンプラリー・宮崎県警のパトカーの展示などの他に、宮崎市消防団による宮崎牛・豚汁の振る舞いや延岡市消防本部職員による手作りのお餅の餅まきなどが行なわれ、大会を通じて復興イベントとなるように宮崎県内の多くの“人”が協力・参加して、宮崎県全体の開催という印象が強く残る大会となりました。

宮崎市消防団ラッパ隊による演奏


延岡市消防本部職員による手作りのお餅の餅まき


救急スタンプラリー


会場内の屋外展示コーナーには消防車両や地震体験車の他に宮崎県警のパトカーや交通安全教育車など様々な車両が展示されていました。

宮崎県の物産品等の販売コーナーでは、お馴染みの宮崎地鶏やチキン南蛮の他にも焼酎や海産物、漬け物など様々な物産品が展示販売されていました。

エキシビジョンとしてフェニックス・シーガイア・ リゾートの丸山康幸会長やトライアスロン選手の志垣めぐみさんらがステアーレースに挑戦しました。


宮崎市消防局 阿萬弘哉 選手が
選手宣誓を行ないました。

回を重ねる度に認知度が上がり、全国からの参加希望者が増加しているステアーレース。運営上参加定員に制限があり今大会では約150名がリミット。しかし、消防職員が企画・運営している大会だけあって大会ごとに改善・改良され、「ステアーレースの部」に加えて「パワーレースの部」の2種目のレース内容となり、さらに“チカラ自慢”の隊員約30名が日頃の訓練で鍛えたパワーを競い合いました。

ステアーレースの部では防火服一式と空気呼吸器等の個人装備品(約20kg)を装備して、地上141mの43階展望台を目指して一気に階段を駆け上がるタイムを競います。
まずはメインステージに上がり、所属と名前と意気込みをアピールしてからスタート位置である1階へ向かいます。
第4回目の宮崎大会の会場はホテルの屋内非常階段。レース会場として屋内非常階段を使用するのは初めての試み。前大会までの屋外非常階段とは違い暗く閉鎖された屋内非常階段は、登っても登っても目に入って来るのは階段と壁。参加した選手は「景色が変わらない今回は精神的にもキツかったね。でもより実際の現場に近いからこの経験を活かさなきゃね。」という言葉や「前の選手の熱気で暑く、空気も薄い感じがしたよ…」と今大会ならではの感想も。ゴール後には腕立て伏せや近くにいたボランティアスタッフを担ぎ上げたりと「現場に到着してからが救助活動だ」と大会のメインテーマである“体力の限界時における自己管理力”をアピールする選手もいました。

ステアーレースの部が終了後には広い駐車場スペースを利用してのパワーレースの部がスタート。こちらももちろんメインステージでの“ご挨拶”から始まります。
パワーレースの部では2人1組で参加し、スタートと同時に二手に別れてまずは35kgの土嚢5個を30m先まで搬送。お互いに運びあった土嚢を更にもとの30m手前の所定の位置に搬送しなおします。その後はすぐに2人で交代しながら250kgの鉛をハンマーで叩いて移動させます。一度に進むのはわずか数センチ。「叩いても叩いてもす進まないね~」とあまり経験のないパワー競技に思い通りにいかない中、一回叩くごとにかけ声や歓声が上がり、会場はレース中の選手と共にヒートアップしました。そして最後に待ち受けていたのは車両牽引。土嚢搬送とハンマーレースで力を使い切った選手達は消防車1台を30m先のゴールまで2人で最後の力を振り絞り牽引します。すでに全身に力が入らないくらいの疲労の中でも選手達は日頃から訓練で培ってきたパワーを存分に発揮し、それを目の前で披露するパワーレースは観客も興奮し「頑張れ!!」「引け~!」「根性見せろ!」と最後まで割れんばかりの声援が贈られ会場が一つになりました。


宮崎県をはじめ、鹿児島県、長野県の消防団員10名がステアーレースに参加し、地上141mのゴールまで自らの体力の限界に挑戦しました。
消防団員は装備品を装着せずに活動服や動きやすい格好での参加でしたが、ゴール後には言葉が出ないほどの方もおられました。「大会に備えて走ったりしてましたが、こんなにきついとは予想以上でした。でもこんな経験することは滅多にないので今後の訓練や活動に活かせたらと思います」や「あんなに重い装備を背負って上がって来られるだなんて消防士は凄いですね。日頃からもっと訓練しないとダメですね。でも次も機会があれば参加したいです!」など辛かった感想と共に今後の目標も語ってくれました。

左)長野県信濃町消防団の宮下さん
右)鹿児島市消防団の小田原さん

今大会は運営スタッフ一丸となってプロポーズ大作戦を決行!
作戦内容は串間市消防本部の金増さんがゴールで待つ彼女のもとに駆け上がり、シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート43階にある 天空のチャペル エル・シエロ でプロポーズ!
先にレースを終えた選手とスタッフはチャペルで静かに待機。ゴール後汗だくで息を切らしたままの金増さんと一緒に、何も知らない彼女と二人で会場に入ると…今か今かと待ち構えていた選手とスタッフから大きな拍手で迎えられました。
突然の出来事に驚きを隠せないままの彼女に金増さんがプロポーズの言葉を送りました。 戸惑いながらも返事はもちろん「はい」と一言。
用意していた指輪をプレゼントして任務完了!プロポーズ大作戦は大成功!!
ステアーレース・パワーレース終了後には、会場に訪れていたちびっ子や観客と共に参加選手・運営スタッフも混ざってバケツリレーが行なわれました。運ぶものは水ではなく会場を濡らさないようにペットボトルのキャップを再利用。


赤組・青組の2チームに別れて真剣勝負!

負けチームはやはり…