FIRE RESCUE EMS > 消防情報 > 消防車両紹介 >

ドイツの救助工作車

2000年6月20日~25日、ドイツで開催された「インターシュッツ2000」では、ありとあらゆる災害に対応する為の消防・救助・救急等の車車両が展示されていました。

こちらでは、特に日本では見られない変わりだねの車両を紹介します。



ドイツには地下鉄等の鉄道専用のトンネル災害用の救助車があります。通常の道路走行も出来る上に、内側に線路を走行出来る車輪が設けられて自動的に出るようになっています。

大きな扇風機のような物を付けたこの車両は、トンネル火災などの火勢が強い場合に強風を一気に送って消火する(いわゆるマッチ棒につけた火を口から息を吹いて消すような原理)消防車です。
軍用に開発された砂地や悪路で走行できるハマーも、このように消防車として活用されています。通常の消防車と比べ小さい車両のために、たくさんの水や泡等は積めませんが、初期消火には十分に威力を発揮します。

これは救助車ですが、サイドの収納スペースは、けしてシャッターが空いている訳ではありません。ひと目で中に頼んである資機材がわかるように透明の強化プラスチックで出来たシャッター式の車両です。

この大型消防車は1台で消火・救助・救急に対応出来ます。ヨーロッパでも日本同様消防職員の増加が見込まれない為に3つの役割をする車両を1台にして各種の災害に当たっています。

ヨーロッパには大きな空港で活躍する大型化学車とは別にこのような小型の空港用に製作された空港用の消火・救助専門の消防車が多く見られます。

この小型梯子車は幅1.6メートル程で約20メートルまで梯子が延びます。専用トラックで現場近くまで搬送されて道路の狭い所や奥まった所の高所の災害に活用されています。

ヨーロッパの消防車は、ほとんどの車両のサイド部分はシャッター式になっている為に救助用なのか消火用なのか不明な事が多いが、いわゆるポンプ車でありながら多数の救助資機材を積載した兼務型の車両が多く見られます。

山間地城を数多く抱えるヨーロッパの各国では山火事も多く発生します。この車両のように4WD方式で最初から山林消防車として水タンク・山火事用の資材を積載できる消防車も多数製作されています。
このバス型の消防車は1000リットルの水を積載した水槽車に30メートル級の梯子を艤装した新しいタイプの水槽付梯子車です。通常は化学車として製造されています。

ドイツには、いくつもの民間の救助組織がありますが、このDLRGは水難救助を専門とする団体です。この車両も資機材を積載したトレーラーを引く新しいタイプのものです。

今回のインターシュッツ2000で特に日立ったのが、オートバイを活用した救急バイクや、この写真のようなBMWの消防バイクです。道路の渋滞はヨーロッパも日本と同様で、初期消火及び早い救命処置を行いたい気持ちの表われだと思います。

この救助車はバスシャーシを利用した救助工作車です。隊員は災害現場へ向う途上に無線で状況を聞き、その災害に使用する資機材を選定し現場到着と同時に作業に入る事が出来ます。

会場には多数の梯子車も展示されていました。この車両は50m級ですが、中には85~88m級の空中作業車も参考出展していました。日本の50m級の梯子事よりコンパクトにまとめられたヨーロッパの技術には驚かされました。

スウェーデン製のこの空港用の化学車は5400リットルの水と750リットルの泡剤、さらに180kgの粉末消火剤を積んでいるにもかかわらず最高速130km/hの猛スピードで事故を起こした飛行場に駆けつけます。

このサンドバギー仕様の消防車は海や湖等整地されていない場所などのレジャー客が多数集まる所での車両火災や保養施設等の火災に威力を発揮します。