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日本の消防ヘリコプター

昭和30年代後半から日本の経済が高度成長化し、災害の様相も複雑多様化しており、交通渋滞や急激に増加する高層ビル群の出現、過密の一途をたどる都市構造の中で発生する災害に対して、新しい消防戦術の確立が必要になってきている。
加えて欧米におけるヘリコプター活用による消防活動の情報は消火活動のみならず救助・救急・指揮連絡・救急輸送と、まさに立体消防に欠かせない機器として注目を集めている。
日本においてもより効率的な災害の防御、上空からの地上部隊の援護、離島の救急患者輸送、山林火災の消火活動等、多目的な消防活動において広範囲な用途を有すると、東京消防庁が専用ヘリコプター導入の検討に入り、昭和42年に先陣を切ってアエロスパシャル社のSA316B「アルウエット3(フランス製)」を導入し、「ちどり」と命名されて4月から自治体消防として、わが国で初めての消防航空隊が誕生した。
消防航空隊の任務は前記に上げた任務を始め、多種多様な災害からの人命救助、情報収集、上空指揮、写真撮影、緊急用人員資器材の搬送等、広範囲な分野で活躍している。
現在は自治体消防に14航空隊27機の消防ヘリコプターと合わせて58機が、日夜人々の暮らしを守り続けている。



アエロスパシャル社SA316型アルウエット3、「かもめ」。東京の上空からヘリコプターテレビ伝送システムが、昭和50年8月から東京消防庁で開始された際のスナップ写真。
(かもめ/東京消防庁)

アエロスパシャル社A365N2「おおとり」。千葉市消防局には2機の消防ヘリコプターが配備されている。この「おおとり2号」には、胴体下部に取り付け式の消火装置が装備されている。
(おおとり/千葉消防局)

アエロスパシャル社シュドSE3160アルウエット3型。東京消防庁が導入した消防ヘリコプターの1号機。当時は色々なイベントでPRされていた。この写真は30年程前の自衛隊航空ショーで展示された時のもの。
(ちどり/東京消防庁)


川崎BK117B12型「KOBE-3」。神戸市の航空隊は神戸市消防機動隊と呼ばれている。昭和56年に空から進出する部隊として呼ばれるようになり、山間部や遠隔地の災害に、消防隊・救助隊・救急隊を迅速に一挙に投入するシステムになっている。
(KOBE-3/神戸市消防局)
東京消防庁の三代目、アエロスパシャル社AS365N2「ちどり」。多様化・増大化する航空消防需要に対応するため、取付式消火装置(ファイアーアタッカー)、超高感度カメラ、衛星航空装置を装備している。
(ちどり/東京消防庁)
札幌市消防局のベル412SP「さっぽろ」。広大な北海道の空の守りは、防災ヘリコプター2機と合わせて3機体制をとっている。現在は赤と白の塗装に模様替えされている。
(さっぽろ/札幌市消防局)

川崎BK117B12型「そよかぜ1号」。テレビ電送システム、救急用担架装置、救助広報用スピーカー、サーチライト、カーゴフック、ホイスト装置等を装備し、大空から市民の安全を守っている。
(そよかぜ1号/川崎市消防局)

アエロスパシャル社SA365N「はまちどり2号」。海あり、街あり、丘あり、といった地形の変化に富む異国情緒ある横浜市の航空隊は、陸上や海上の消防隊と連携し、数多くの災害防御に成果を発揮している。
(はまちどり2号/横浜市消防局)
アエロスパシャル社SA365N1「なごや」。名古屋市の航空隊は、長野土石流災害、大阪ナホトカ号油流出事故などの国内災害を始め、インドネシアの森林火災にも派遣され、国内外において高く評価されている。
(なごや/名古屋市消防局)

アエロスパシャル社AS332L型(スーパーピューマ)、二代目の「ゆりかもめ」。平成8年に高層建物火災に対する消火システムが装備され、機内に1,200リットルのタンクを持ち、機体前部に取り付けた放水ブームからのノズル放水が可能。
(ゆりかもめ/東京消防庁)

川崎ヒューズ369HM型「おおさか1号」。昭和45年に消防航空隊が八尾空港内に発足した際の大阪市消防局の1号機。現在は廃機となっている。
(おおさか1号/大阪市消防局)
アエロスパシャル社SA365N「おおさか3号」。現在は3機体制から2機体制となり、同機動のSA365N2型「はにわ」が空の航空隊として大阪府下全域で幅広い活動をしている。
(おおさか3号/大阪市消防局)

川崎BK117B1型「仙台」。このヘリコプターは世界で初めてGPSデジタルマップシステムを装備し、人工衛星から電波を受信してモニター画面に自機の位置と高度をリアルタイムに表示できる。
(仙台/仙台市消防局)

アエロスパシャル社SA330F型(ピューマ)。「ゆりかもめ」と呼ばれ東京消防庁が、昭和48年から運行を開始した大型のヘリコプター。災害活動のほか、行政目的としても運用され、初の双発機で、島しょ地域での救急患者輸送に活躍した。
(ゆりかもめ/東京消防庁)
アエロスパシャル社AS332L1型(スーパーピューマ)「はくちょう」東京消防庁では、航空消防活動の一層の充実強化を図るため、大型機を増強し6機体制をとっている。また、救急救命士も乗務し、救急ヘリコプターとしても運用されている。
(はくちょう/東京消防庁)

アエロスパシャル社SA365N1「ユリカモメ」。以前「あかとんぼ」と呼ばれていたヘリコプターに変わって、現在「ほおじろ」と命名された白い機体に赤いラインの入った新型ヘリとの2機体制で各種災害に対応している。
(ユリカモメ/福岡市消防局)

アエロスパシャル社SA365N1型ドーファン2。更新となった二代目「かもめ」。
(かもめ/東京消防庁)