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アメリカの消防車両

車両はビッグなアメリカサイズ、
梯子車の高さは30m級が主流


アメリカと日本の消防車を比較することは、都市構造も違う上に文化の違いもあり、いちがいに決めつけることは非常に難しいと思います。
確実にいえることは、日本の消防車・救急車よりビッグであるということだと思います。
超高層ビルが立ち並ぶアメリカでは、意外に梯子車の高さが30m級の車両が主流です。それ以上の高さまで延びる梯子車は少ないようです。これはビルの高さに消防力は追いつかないと認識しているからです。
そして何よりも素晴らしい事は、アメリカの消防隊は人間同様、動物の救助にも積極的に出動して、その任務に当たります。どんな現場でも「ベスト」を尽くして、愛の手を差し伸べているのです。だから、消防隊は人気の職業でもあり、ヒーローでもあるのです。大人から子供までの憧れは永遠に続くと思います。
もちろん、日本の消防士にも同じ事は言えると思います。



アメリカで最大手のアメリカンラ・フランス社の標準的なポンプ車です。とにかく車体が大きく長い上にキャブ内は非常に広く、隊員も出勤中でも楽々と着替えや装備の着用が可能です。オプション装備として水槽車やレスキュー仕様に出来ます。アメリカの消防車の塗装は日本と違い自由ですので、色々な塗装を楽しめます。

このフォードF650の救急車を見てみると、多少ロングボディになっており、アメリカの救急車ではめずらしく、サイドに出入出来るドアが設けられています。日本では後部と左側のスライドドアによって出入できますが、米国製の救急車は後部のみのドア方式が主流です。

アメリカの大手メーカーのシーグレーブ社の消防車です。ポンプ仕様よりも水槽車や救助工作車等の特殊車として艤装されるケースが多いようです。アメリカでも都市部よりも地方都市のような郊外での消防署やボランティアの消防隊で使用されている車両をよく見かけます。

アメリカンラ・フランス社の救助車です。アメリカの救助車はスマートに収納されており、日本の救助車にようにクレーンやレッカー、照明器具などの装備を付けていないのが特徴です。
アメリカの大手消防車メーカー、エマージェンシー・ワンのタイタンという空港用の大型化学車です。アメリカでは、E-ONE社とオシュコシ社製の大型化学車が空港用として活躍しています。飛行場は広いので日本に輸出されても良いと思われますが、日本のメーカーも米国に負けない空港用大型化学車を製作しています。

シューイング社は元々ヨーロッパのコンクリートを圧送する(日本でもビル工事などで見かけたことがあると思います)メーカーが、消防用に改良してアメリカの消防車に艤装した車両です。日本的に言うと放水車です。自衛消防隊では数多く使用されていますが、これは3折式で、油火災等の火元まで直接放水口を持っていって放水できるので、より良い効果が上がると思います。

フィンランドの艤装メーカー、ブロンド社は直伸式や屈折式のアーム部分を製作しているメーカーです。この車両にはエマージェンシー・ワンの消防車シャーシにアームを艤装したもので、ブロント社は他にもベンツやマン・スカニア等多くの車種に最大で88m級まで、豊富な種類を製造しています。世界中の消防署で見ることができると思います。
オシュコシ社は建設車両や道路作業車等の商業車のメーカーですが、このような大型の空港用化学車も数多く製作しています。アメリカの空港では良く見ることができます。最近では車体上部に放水塔を装備する車両も登場して、的確に火元へ注水をしたり、先端に破壊装置を取り付けた車両も開発されています。

ピアス社もアメリカを代表する消防車メーカーであり、梯子車や化学車・救助工作車等数多くの車種を制作しています。特に梯子車の先端作業台は広く作られていて、作業もしやすく一度に大人4人が乗車出来る程頑丈に作られています。日本では街中に電線が多数張り巡っているため、作業は困難を要しますが、アメリカでは電線の心配もなく、梯子車が活躍する場面が多く、各メーカーも競って開発を進めています。
アメリカラ・フランス社の大型救急車です。日本の道路事情にまったく合わない車だと思います。一時ドイツのベンツ型救急車が各都市で配置されていましたが、運用する際において、各救急病院の玄関のサイズを確認したり、入路方法の再チェックをするなど、運用がとても大変だったと思います。しかし室内は広く処置に当る救急隊員にとっては動きやすいと思います。

アメリカラ・フランス社の梯子車です。アメリカの梯子車は100フィート(約30.5m)級が主流です。日本の都市で一時期競って40~50m級の梯子車を制作していましたが、アメリカではそれ以前にビルの高層化が進み、すでに梯子車の限界を認識しており、ビル火災には人海戦術で臨んでいます。


アメリカの代表的な救急車です。日本で見られるトヨタやニッサンといった所です。しかし実際に車両を見ると、やはり大型な感じがします。この広い車内も大柄なアメリカ人が乗車して治療に当る姿を見ると狭く感じられます。

アメリカの大手メーカーのシーグレーブ社のポンプ社です。この会社のポンプ車の特徴として、車両ギャブの後側でポンプの操作ができるシステムの車両を多く見ます。日本でも東京消防庁が10数年前に採用しましたが、現在では見られなくなりました。

約280リットルの水を積んで全地形に対応できるこの消防車は、キャンプ地や海水浴場での初期消火にピッタリの車両だと思います。日本でも自治会や町内会単位で1台あるとボヤ程度の火災には活躍が期待できそうです。

軍隊用に開発された有名なハマーの消防車です。ここ数年アメリカでは、このハマーを救助車・山林火災車・水槽車・ポンプ車・化学車と幅広く改良し、各地方都市で使用しています。写真では小さく見えますが、実際車両を見ると車幅が広く、自家用車としてでも国内では走行するのに苦労するという話を聞くと、狭い日本では活躍の場は無いような気がします。