2016.05.30

ショップレポートアップサイクル,広島,防火服

防火服アップサイクルブランド「Fire fighter’s seriese」製作現場レポートin広島

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防火服から新たな希望が生まれる

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消防士の命を守る防火服は、その役目を終えると廃棄処分されてきました。環境負荷にもつながるこの連鎖を断ち切るために動いたブランドこそがFire fighter’s seriese(ファイヤーファイターズシリーズ)。ここから打ち出されているアイテムは、廃棄処分される防火服を再利用し、バックパックなどに生まれ変わらせる「アップサイクル」の形を築いています。

また、これらのアイテムの材料となる防火服加工の洗浄や裁断、縫製にいたるまで、作業工程のほとんどは国内の福祉施設に業務委託されており、Fire fighter’s serieseのアイテムを世に送り出すことは、実は社会貢献にもつながっているのです。

防火服が本来持っている物語性はもちろん、そこからさらに広がる未来、幾重にも紡がれた希望がここから新たに生まれています。
 

製作の現場「八木園(やぎえん)」へ

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2016年春、シグナルはFire fighter’s serieseの防火服加工の裁断工程などを担っている「指定障害福祉サービス事業所 就労継続支援B型 八木園」を訪問取材してきました。

指定障害福祉サービス事業所 就労継続支援B型 八木園
広島県安佐北区の亀山公民館近くにある福祉施設。この八木園は、平成26年8月20日に起きた広島土砂災害により安佐南区に開所していた施設が全壊、事業などが停止する事態に陥りましたが、その後は安佐北区へ拠点を移し、現在も移転前の地区名称を残しています。

 

自立支援というかたちの誠実な活動

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八木園の利用者は1日のうちの6時間半の活動の中で、ビニール製品の加工や建築資材の部品加工などの作業に携わったり、オリジナルの縫製品や揚げ菓子などを製作、販売する生産活動などをおこなっています。

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利用者は八木園に通いながら、自立した日常生活または社会生活を営むことができるようになるために必要な訓練や、暮らしの中でのさまざまな便宜を適切かつ効果的にはかるための取り組みを主体に活動しています。

自分のできることを前向きに、誠実に進めていく姿はとても頼もしく思えます。
そのような活動の中のひとつに、Fire fighter’s serieseの製作も加わっているのです。
 

役割を終えた防火服と向き合う

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今回、中心的に取材に協力してくださったのが、Fire fighter’s serieseの製作工程のひとつ、「裁断」を担当する中田あずささんです。八木園への通所歴は12年になり、手先が器用で集中力に優れている方でした。

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中田さんは断ち切りバサミを丁寧に扱い、防火服のズボンを裁断していきます。

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指導員が縫い目の位置などをきめ細やかに指示しながら中田さんの裁断を導きます。

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サイズもまちまちで複雑な縫製品を再び“素材”へと変えていく作業は、臨機応変な判断が必要とされ、手探りの部分も大きくなります。念入りな確認を要し、多くの時間と労力を費やす作業ですが、中田さんは持ち前の集中力を発揮して着々と作業工程を進めていきます。

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その裁断工程のすべてをバックアップするのが、Fire fighter’s seriese独自の製作工程指示書です。

国内で使われている防火服の仕様は自治体や部隊ごとによって色や形が異なりますが、それらの違いにも対応できるように、防火服の種類ごとに作成された指示書が何枚も用意されています。八木園での作業はすべて、この指示書に従っておこなわれます。

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上下1着分の防火服の裁断が完成しました。左右の腕部分、前身頃、後身頃、左右の足部分に分かれてそれぞれが材料生地となります。原形をとどめる反射材やポケットなどは、仕上がりの重要なアクセントとなっていきます。
 

誰かの役に立つということ

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取材の最後に、八木園のサービス管理責任者である山脇さんにお話を伺いました。

山脇さんが最初にFire fighter’s serieseの取り組み ―防火服を再利用してバックパックなどへに生まれ変わらせること― について話を聞いたときは、やはり驚きを隠せなかったそうです。業務委託の打診を受けたものの、はっきりとしたイメージは沸かず、一体どんなかたちになるのか想像もできなかったとのことでした。

しかし、はじめて完成品を目の前にしたときの感動はとても強く、「この商品が欲しい」と思う人は多いだろうなと、あらためてFire fighter’s serieseの魅力を山脇さん自身が感じられたそうです。

山脇さんは「廃棄される物への着目」について日頃から大きな関心を持っており、「廃棄物が人の役に立てるように、私達にも役に立てることがあるのと同じです」と、この商品を通じて福祉施設での活動内容の認識が広がることへも期待を持たれています。

また、取材に協力していただいた中田さんは、当初、着衣としてすでに完成している状態の防火服にはさみを入れることに戸惑いがあったようですが、次第に裁断作業に慣れていき、1着分の裁断を終えたあとには達成感を得られるようになったそうです。
 

想いをつなぐ Fire fighter’s seriese

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“エコ”と“社会貢献”と“消防への尊敬”の三本の柱に支えられ、人々のライフスタイルへと寄り添うFire fighter’s seriese

生み出されるアイテムはすべて手作りのため製造数量も少なく、1点1点素材もデザインもすべて異なります。個性豊かなこの商品に込められた物語をゆっくり辿ってみると、その表情がとても愛おしく思えるのではないでしょうか。

  商品と一緒に気持ちも届けたい。
  あなたの心を揺らす商品でありたい。

もしあなたがFire fighter’s serieseを選ぶなら、それはきっと価値ある勲章となり、ファイヤーファイターの強い意志と人と人が織り成す熱い想いとともに、その背中で輝きはじめることでしょう。

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一つひとつ、色もデザインも異なるバッグが見せる表情には、消防士の思いと、関わったすべての人たちの思いが詰まっています。

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