2016.04.22

ショップレポート

子どもと一緒に学びたい。「防災」や「消防」をわかりやすく伝える【特選】絵本紹介

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いつ起こるかわからない。誰の身に降りかかるかわからない。
それが災害の怖さであり、またその災害規模は起こってからでないとわからないという不安。「想定外」という言葉をあとから悔やんでも、失ったものを取り戻す術は残念ながらありません。それは大人も子どもも一緒なのです。

いざというときに自分がどう振舞えばいいのか、分秒を争うような状況で何を一番に大切にしたらいいのか、常日頃から皆で災害について学んでおくことが大切です。

小さなお子さまへの学びの入り口として、そうした災害に立ち向かう「消防」の仕事を楽しく紹介したり、実際に起きた震災からの教訓が強く胸に響く特選絵本をシグナルから4冊ほどご紹介します。


『ひまわりの おか』

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2011年3月11日に起きた東日本大震災でうばわれた74人の尊い子どもたちの命。
くる日もくる日も子どもたちをさがす母親たちの深い悲しみと深い愛を、被災地に植えたひまわりの成長を通し、やさしく綴った一冊です。

津波にのまれて潮をかぶった土壌にはひまわりは咲かないという人もいました。けれど、「それなら お水をたくさんあげましょう。しょっぱくて、のどがからからでしょ。たくさんのんでね」と母親たちはひまわりの世話を続けます。

かけがえのない私たちの“日常”に、どれほどの愛があふれているのか、“人は、人を想うこと、人に想われることで生きていける”という作者のメッセージを、母親たちが語る子どもたちへの思いや、全ページにわたるあたたかな色彩から感じとっていただければと思います。

■ この絵本の印税と売り上げの一部を東日本大震災被災地の復興支援等のために寄付いたします。
■ 宮城県石巻市立大川小学校の児童の8人の母親たちが、震災後にひまわりを植え始めた実際の記録やわが子へ宛てた手紙をもとにして発行された絵本です。

ひまわりの おか(岩崎書店)
文は『おかあさんといっしょ』(NHK)『まんが世界昔ばなし』(TBS)『こどもチャレンジ』(ベネッセ)などを手がける葉方 丹(はかた たん)。絵は『まいごのどんぐり』(童心社)や『じいじのさくら山』(白泉社)、『くまとクマ』(童心社)などで人気の松成 真理子(まつなり まりこ)による。対象年齢5才から。


『どうぶつしょうぼうたい だいかつやく』

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「ぼくは、きょうから しょうぼうし。しゅつどうのときはどうするのかな…」
新人のヘラジカくんに“消防のお仕事”を教えてあげる役目は、ツノメドリの消防隊隊長。小さなからだで一生懸命、消防署の様子や現場の大変さをヘラジカ君に伝えていきます。

どうぶつの町で暮らすどうぶつたちのユーモラスな姿に、大人でも思わず笑みがこぼれてしまいますが、実はエピソードの一つひとつが「消防」が暮らしに密着した大切な仕事であることを伝えています。

見開きページの隅から隅までこまかく描かれた挿絵と、本文と同時進行で書き込まれたちょっとしたセリフの数々。一冊の絵本の中に、いつまでも飽きさせない仕掛けがたくさん盛り込まれています。

「どうぶつしょうぼうしょ」の舞台は日本ではありませんが、大切なことは海を越えても同じですね。ぜひお子さまとご一緒に、“消防のお仕事”を絵本の世界からのぞいてみてください。ちょっとのんびりしていたヘラジカくんが物語のさいごに大活躍しますが…それは読んだ人のお楽しみ。

どうぶつしょうぼうたい だいかつやく(岩崎書店)
イギリスで絵本制作を続ける女性作家シャロン・レンタと絵本や児童書を多数手がける前沢 明枝(まえざわ あきえ)の翻訳コンビによる”どうぶつのまち”シリーズから、消防署を舞台にした一冊。対象年齢3才から。


『はなちゃんの はやあるき はやあるき』

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1万5千人以上の死者を出した東日本大震災。主人公のはなちゃんが通う岩手県野田村保育所の園児90名と職員14名は、村ごと津波に襲われたにもかかわらず全員無事でした。おさないはなちゃんの「はやあるき」とは、自分で自分の命をまもるための「はやあるき」なのでした。

この絵本の「はやあるき」シーンでは、その歩調のリズムに何度も「てんでんこ」の言葉が重ねてあります。その背景には、自然災害の厳しさをよく知り、毎月避難訓練を繰り返していた保育所の防災意識の高さや、はなちゃんの小さな笑顔を愛情豊かに守る村の暮らしがありました。

震災後、全国的に「津波てんでんこ」という言葉がひろまったのは、その語呂のよい響きはもちろん、津波が来たらまずは逃げること、逃げる勇気を持つこと、日頃から互いに信頼しあうことが大事であると、あらためて知らしめるシンプルかつ強いメッセージが教訓としてそこに含まれているからではないでしょうか。そうした防災意識を持つことの重要性を小さな子どもたちにもやさしく説いてくれるのがこの絵本のみどころでもあります。

大切なことはたくさんあるけれど、一番大切なのは命なのだとはなちゃんはちゃんと理解しています。まっすぐ前だけを見て、泣きたい気持ちをこらえながら必死に津波から逃げた先に、また新しい一歩が待っています。

はなちゃんの はやあるき はやあるき(岩崎書店)
文は岩手県久慈の詩人、宇部京子。実際に野田村保育所の職員をしていた義妹から聞いた話をもとに、震災から4年近くの時を経て完成した絵本。絵はイラストレーターとして活動する菅野 博子。対象年齢3才から小学校低学年。


『おさるのジョージ しょうぼうしゃにのる』

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世界中で愛されている好奇心旺盛なかわいいこざる「ジョージ」は今年で生誕75周年。
ハンス・アウグスト・レイとマーグレット・レイの夫妻による絵本シリーズ「ひとまねこざる」が日本で最初に出版されたのは、今から60年以上さかのぼる1954年になります。

黄色の表紙がトレードマークになったこの人気絵本シリーズは、レイ夫妻没後も「おさるのジョージ」として制作され続け、親から子へ、さらには子から孫へと今もなお多くの人たちに愛されています。

今回シグナルがご紹介するのは、消防署に訪れたジョージのお話です。きいろいぼうしのおじさんと一緒に消防署の見学にやってきたジョージですが、本物の火事の出動指令が入り、案の定、ジョージまで消防車に飛び乗って出動してしまいました。

さて、町の火事の様子は? そして、消防士さんと一緒に現場に向かってしまったジョージの様子は? 何か役に立てることがあったのでしょうか。子どもから大人まで一緒になって楽しみたい一冊です。

おさるのジョージ しょうぼうしゃにのる(岩波書店)
原作はM&H.Aレイ、翻訳は福本 由美子。対象年齢4才から。また、『おさるのジョージ』はNHK教育テレビジョン(Eテレ)でアニメーション作品として放映中です。

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『ひまわりのおか』 ほか

東日本大震災の津波で74人の命がうばわれた宮城県の小学校。わが子をなくしたお母さんたちは、子どもたちが避難しようとした場所に、ひまわりを植え始めました…『ひまわりのおか』ほか防災が学べる絵本特集

¥980~

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