2017.10.02

消防ヘルメットFIRE HELMET COLLECTION,消防ヘルメットコレクション

命の絆No.51 ロンドン・ファイア・ブリゲード

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命の絆 消防ヘルメット

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THE BOND OF BROTHERHOOD
助けを求める声があるならば、いかに過酷な災害現場であっても身を投じていく消防士たち。

時代や国境を超え、すべての消防人の心にある博愛の精神が、彼らを突き動かせる。隊という名の“家族”が、危険な現場で協力し合い“人命救助”という任務を成し遂げる。

「消防ヘルメット」はそんな彼らの活動を支え、危険から身を守る盾となってくれる。現場には要救助者、仲間、そして己の命をつなぐ博愛の絆があり、その象徴が消防ヘルメットといえるであろう。

 

No.51 ロンドン・ファイア・ブリゲード ヘルメット社 クロムエルF135 カウンティモデル コルク材ヘルメット

 
 1980年代のロンドン消防は、地方自治体の構造改革時代を迎え、消防体制はロンドン市と周囲の特別行政区(バラー)が合体し、広域化が実現した。この年代、ロンドンでは多くの犠牲者を伴う災害が頻発し、世界に伝えられた。いくつか挙げれば、

○1980年8月15日、ソーホー地区ナイトクラブの火災で37名焼死、23名負傷
○1981年1月18日、ニュークロス・ハウスで14歳~22歳の若者がパーティ中に火災に巻き込まれ、13名焼死
○1987年11月18日、キングス・クロス駅の地下階への木製エスカレーターの火災で31名焼死
○1988年12月12日、鉄道分岐点のグラハム・ジャンクションでの列車衝突で35名死亡、69名負傷
○1989年8月、テムズ川で遊覧船・マルキオネス号とボーベル号が衝突し、沈没。多数の水死者などがあった

 現在のロンドン消防は、機関名が「ロンドン・ファイア・アンド・シビル・ディフェンス(London Fire and Civil Defence)」となっているが、1986年当時は「グレーター・ロンドン・カウンシル(Greater LondonCouncil)」のロンドン・ファイア・ブリゲードであった。

 これまでの消防ヘルメットの変遷は、1833年に着用し始め、1866年にブラス製のメトロポリタン型と呼ばれるものが、1935年にはコルク材を使用したメリーウェザー型で背の高いコムを誇らしげにしたものがよく知られている。

 今回紹介するヘルメット社のコルク材製カウンティモデルはロンドン・ファイア・ブリゲードの消防隊に勤務するアルフレッド・ロンズダウン氏から1983年7月27日に贈られた。真っ白の美しいヘルメットに黒い太めのラインを1本入れたものだ。これは、1962年から1992年まで「アシスタント・ディヴィジョナル・オフィサー」と呼ばれ(ただし、1986年には「ステーション・コマンダー」ともいわれ始めていた)、その職に就いた方が使用するヘルメットだった。

 このヘルメットは頑丈で、コルク材の帽体とゴム製の頭頂部突起のコムを組み合わせてあり、落下物が貫通するのにも耐え、衝撃も緩和するということで、イギリスでは、1948年4月から地方自治体ごとの消防組織(カウンティ消防)で使われたことから「カウンティモデル」の名称がついて広く採用されていた。

 1982年製の2320タイプの帽体内は、合成繊維の幅広いハンモックと皮革製のライナーの支えで、頭に密着するように工夫してある。あご紐は皮革製で、ホックで長さが調節できる優れものであった。このモデルは、ほかにナショナルプラスティック社やブリストル社、ヘンドリー社など、若干の相異はあるものの各社が仕様を統一して多数生産し、ヨーロッパや東南アジア、南アフリカなどに輸出された。やがて、それらの国でライセンス生産が行われ、発展形もあった。

 今も色褪せることなく、しっとりとした味わい深い形体と、帽体正面のロンドン・ファイア・ブリゲードの消防紋章が、このヘルメットをいっそう引き立てている。

PROLOGUE 災害現場で活動する隊員たちの姿で、ひときわ目を引く存在が「ヘルメット」である。
特徴的なデザインにはさまざまな機能が秘められており、頭部保護という同じ目的を持ちながら国によっていろいろなパターンを見ることができる。
そもそもヘルメットは軍事用として誕生し、古くから頭部に直接加えられる打撃力を減少し、直接的な負傷を防ぐことに重きがおかれてきた。後に用途ごとに進化を続け、使用される環境によって求められる性能やそれに伴う形状や素材の変化を見せてきた。
消防で用いるヘルメットも、“災害”という敵から“消防士”という戦士を守るための“防具”であるといえる。

災害現場という場所は何が起こるかわからない。
突如、倒壊物が襲い掛かってきたり、足場が崩れて転落する可能性も大きいわけだ。頭部に大きなダメージが加われば命に関わる結果となり、脳に障害を与える危険もある。災害現場であれば頭を打って意識を失っている間に要救助者の生命は危険に曝され、隊員自身も更なる悲劇に見舞われないとも限らない。
つまり、消防におけるヘルメットとは隊員はもとより、要救助者や仲間の命を結ぶ重要な存在であるといえる。ここでは世界の消防が使用する「消防ヘルメット」にスポットをあて、郷土を災害から守ってきた消防士たちの魂を伝えていく。



AUTUMN 2017/FIRE RESCUE EMS vol.79

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