ハードな訓練をする消防隊員には
もってこいのメニューです！

だしを効かせた醤油ベースのシンプルな味付けにして、野菜やもつの旨味を十分に引き出すように工夫しています。たっぷりのニンニクと鷹の爪は食欲増進と疲労回復に効果的で、特に冬の寒いなかでの訓練後に食べると体も温まって一石二鳥。もつ鍋というとお店で食べるイメージが強いかもしれませんが、福岡では家庭でも作って食べる代表的な鍋料理です。ぜひご家庭でも試してみてください！

短時間で栄養価の高い食事を！

調理と食事は休憩時間に行うため、いかに短時間で作るかが肝心。同時にハードな訓練に耐えられる栄養とおいしさも両立させなければいけません。鍋が多いのはそういった理由が。

調理作業は上下関係なく手の空いた署員で効率的に。

小隊長が調理に、仕事に、人生にアドバイス。

オンとオフのメリハリが大切！

休憩の時間は訓練とは一転して和気あいあいとした雰囲気に。この日は新人署員がカードマジックを披露して大盛り上がり！

昨年度から運用を開始した警防救助隊

「警防救助隊」は消火活動のほか、救助資機材を駆使して救助活動を行う警防隊で、これから救助隊をめざす若手署員の育成機関でもあります。救助隊で経験を積んだベテランが配属され、若手署員に対してその技術や心構えの伝承を行うため、日常行われる訓練は過酷。昨今はあまり行われないロープ登はんをはじめ、若手署員を心身ともに鍛え上げる訓練メニューが計画されます。

実際の車両を使った訓練。ときには先輩署員からの容赦ない叱責が飛ぶ。

ときには厳しい口調で指導をする落石副小隊長。安全確認などの基本的な行動には特に目を光らせる。

怖〜い指導者「西消防署の赤鬼と青鬼」こと落石副小隊長（左）と荒木小隊長（右）。

日々のトレーニングで鋼の肉体に

落石副小隊長の別名は「トレーニングマスター」。夜ともなれば署内に設けられたジムで筋力トレーニングを指導しています。科学的なトレーニング論を学んでいる落石副小隊長は見た目の筋肉ではなく、消防士として必要な持久力が鍛え上げられるよう、メニューにも工夫をこらしています。

トレーニング中は気合いの入った大声が飛び交う。

トレーニングの後はプロテイン！

地元の園児さんからの応援メッセージ

福岡市と聞くと都会のイメージが強いですが、西消防署の管轄エリアは美しい山や海など自然も豊かです。離島もあり、そうした場所では災害発生時の初動で地域住民の方の力が欠かせません。
幸いにしてこの地域は昔から防災意識が高く、消防団員も約450名います。したがって地域との関係をさらに強化し、お互いに顔の見える関係を築くことが、より強固な防災体制の実現につながるものだと信じて取り組んでいます。
現在、福岡市では消防士の世代交代が進んでいます。若い署員が増えれば活気が出ますが、技術や経験の伝承もおろそかにはできません。その面で西消防署は署員間のコミュニケーションがよく、ベテランがうまく後輩をリードしているように感じています。
これからもチームワークを存分に発揮できる環境づくりを行っていきます。