2017.04.03

消防本部・消防署FIRE REPORT,高知県

FIRE REPORT #140 土佐市消防本部 50th Anniversary

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土佐市消防本部は昭和41年の設置。同年12月に土佐市消防署が開署され、昨年50周年という節目の年を迎えました。現在は1署1分署46名体制で、市内各地域の消防団と連携しながら土佐市の安全と安心を日夜守り続けています。

開署50周年記念式典

平成28年12月2日に開催された式典には市長をはじめ土佐市幹部、高知県議会議員、土佐市議会議員、近隣の消防関係者やOBなど186名が参加。50年の歴史を振り返るDVDの上映や記念品・記念冊子の贈呈もあり、盛況のうちに幕を閉じました。

式典で用意された開署50周年記念品はシグナル社の災害5点セット「エマージェンシーボトル」

土佐市の概況

土佐市は高知県のほぼ中央に位置し、東西約16㎞、南北約12㎞、人口は約2万8千人の市です。四国三大河川の一つ仁淀川の右岸に開け、平野、海、川、山と豊かな表情を見せる美しい景観が特徴。その自然に恵まれた地勢を生かした農業や漁業が盛んな地域ですが、近年ではマリンスポーツなどの観光産業にも力を入れています。
大雨の際、たびたび平野部の浸水被害に悩まされてきましたが、平成24年の波介川導流路の完成によってそのリスクも大きく減らすことに成功しました。

名産の土佐文旦  

豊かな水で潤う土佐市
波介川導流路

土佐市消防本部の概要

海、川、山を抱える地勢にあわせ、装備・資機材は地域適性を重視して選定。将来的に地震による津波が危惧されていることから、水難事故への対処能力も充実しています。
また、消防団との緊密な協力体制も特徴の一つ。要請により消防署が消火訓練を指導することもあれば装備の補充をすることもあります。消防庁舎の中には消防団本部室が置かれ、常に連携がとれるようになっています。

消防力の強化、防災拠点化をめざして平成3年に大幅に改築された現消防庁舎

各消防団も並ぶ出初式(平成28年)

地勢にあわせた装備と資機材

山間部や港町を抱える土佐市には狭い道路が多くあります。そういう地理的条件でも迅速に現場に到着できる体制を整えるため、軽四輪のポンプ車と救急車をいち早く配備。救急車には特製の短いストレッチャーをはじめ業務に必要な装備が効率良く積載され、さらに出場の際は通常の救急車も同時に出場してペア運用を行うことで、小ささによる不都合が出ないように配慮されています。
また、瓦礫の中でも空気が抜ける心配をせずに活動できるウレタンボートと、要救助者を傷つけるリスクの少ないジェット船外機はどちらも高知県初の最新装備。赤バイはその機動性を生かして大規模災害の際に先遣隊として投入されるほか、マラソン大会で倒れた選手の元へAEDを積んで急行し、素早い処置を行ったという実績も。特徴ある多彩な装備から、土佐市の防災に対する積極的な姿勢がうかがえます。


軽四輪のポンプ車と救急車

スペースを効率的に活用した救急車内

最新のウレタンボートとジェット船外機

総合防災訓練中の署員と赤バイ


土佐市消防署開署

昭和40年の消防本部・署設置市の指定によって、翌年10月に市役所内に消防本部が設置され、同12月に消防署が開署されました。当時の規模は消防ポンプ車1台、赤バイ1台、職員17名という体制でした。

開署当時の土佐市消防署

初期消火に活躍した消火器を積んだ赤バイ


台風5号による豪雨水害

8月17日に高知県西部に上陸した台風5号による集中豪雨のため、市街地が浸水するなど市内全域が未曾有の被害をこうむりました。消防署自体も水に浸かる被害を受けながら、署員は各地の現場で救助活動に奮闘しました。

川のようになった市街地

防災記念碑

水害の記憶を後世に残すため、昭和53年に消防署の前に防災記念碑が建てられました。台座には浸水した際の水位が刻まれています。


4機関合同訓練

仁淀川下流衛生事務組合、土佐警察署、土佐市役所、土佐市消防本部の4機関参加により、有毒ガス発生の想定で訓練を実施。薬品検知、救助・避難誘導、応急処理、現場捜査などの各担当間の連携を確認しました。


化学防護服に身を包む救助隊員


各機関の連携により進行


その他のあゆみ


第1回高知県消防職員操法大会優勝(昭和50年)


老人ホーム避難訓練(昭和62年)


処理水槽からの救出訓練(平成19年)


多数傷病者訓練(平成24年)


狭隘空間における救助活動(CSR)訓練(平成25年)

将来的な防災の課題 南海トラフ地震への備え

太平洋に面した土佐市では南海トラフ地震への備えが喫緊の課題です。津波の高さは場所によっては10mから15mと想定されているため、避難体制の整備や周辺自治体との連携強化などハード・ソフト両面から全力で対策に取り組んでいるところです。また消防団や自主防災組織といった地域住民による自主的な活動も積極的に行われています。

海抜25mの津波一時避難所
高知県緊急消防援助隊受援・応援合同訓練の様子

50周年を迎えて

土佐市消防署 署長
横川 宏二

半世紀にわたり土佐市の消防活動を支え、私を含め大勢の後輩を育てていただいた先輩方にまずは敬意と感謝を表します。今後は我々が次の世代を育て、技術を伝えていくことが恩返しになるのではと考えています。
社会や災害の変化にともなって消防業務が複雑多様化するなか、あまり規模が大きいとは言えない土佐市消防本部では一人の署員が現場や事務など何役もこなさなければなりません。技術や資機材も日々進歩しています。常にアンテナを張って新しい情報を取り入れることも重要ですし、それを自分たちの地域に適した形にアレンジして活用することも必要です。署員にはそうした知恵を磨きながら土佐市の安全と安心を守り続けていくことを期待します。

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