2019.11.06

消防車両紹介京都市,歴史,消防車両

消防の歴史を築いた懐かしの消防車両

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SPECIAL ISSUE CLASSIC FIRE ENGINE by KYOTO CITY FIRE DEPARTMENT

日本の消防車両は自治体消防発足以降、徐々にその台数やバリエーションが拡充していった。今日では多種多様な消防車両が人々の安全で安心な生活を守っているが、そのラインナップの原型が確立したのも自治体消防発足前後の時期といえる。しかし、消防史に残る当時の車両たちの姿は、今となってはなかなか目にすることはできない。ここでは京都市消防局に配備されていた車両を通し、消防車両の歴史を見ていこう。

伏見消防署 淀出張所 第4分隊

普通ポンプ自動車 BD-I型
(ボンネット型ダブルシート・キャビン)(1103)

普通ポンプ自動車 BD-I型(ボンネット型ダブルシート・キャビン)(1103)日産FH-60ファイア・パトロール /吉谷機械製作所

A-2級ポンプを搭載した全輪駆動式のコンパクトな消防車で定員6人、扉なしの鉄板製ルーフ・キャビンの全天候型である。直径75ミリ×10メートルの外付長尺吸水管、150メガサイクル無線電話用送受話器、65ミリホース2本入りのホースバッグ、放水量を自動計測する水量計を車体両側にセット。後部には折上式レールにホース10本入りのホースカート、長柄ロータリーノズル等を装備していた。1975年市町村消防施設等整備費補助金交付要綱に基づく車両で、京都市消防局では1985年2月までに最大21両を運用した。淀出張所は京都市最南端の消防拠点として1966年12月の開設。当初はトヨタFH型オープントラック型ポンプ車が配置されていたが、1975年5月に本車両に更新された。

伏見消防署

水防自動車(1131)

水防自動車(1131)いすゞSBR450ディーゼルシャーシー /佐藤工業所

1975年3月に伏見消防署に配置され、のちに向島出張所に配置転換された車両。定員7人のダブルキャビンで、後部荷台幌は前後に伸縮自在のスライド装置付となっている。発動発電機E-1200×1、三脚付500ワット投光器×2及びコードリール、一輪車×2、ジェットシューター×50、スコップ×100等を積載し、のちに8輪電動水防資材運搬車の母体としても活用された。

整備工場配置

クレーン自動車

クレーン自動車日野KB100型8トントラック /多田野鉄工所

故障車救援及び破壊消防用等を目的として1970年に導入され、2005年まで運用された。吊上能力7.1トン、最大揚程地下8.3メートル。この車両は2代目で、初代クレーン車は1951年にイギリス連邦国軍から払い下げられたV8エンジン搭載の軍用車(カナダ・フォードCNP-C60)であった。


11/12 2019 FIRE RESCUE EMS vol.88
写真・文:宮脇健氏

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