2018.11.26

消防ヘルメットFIRE HELMET COLLECTION,消防ヘルメットコレクション

命の絆No.55 スウェーデン王国 ネッショー市消防

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命の絆 消防ヘルメット

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THE BOND OF BROTHERHOOD
助けを求める声があるならば、いかに過酷な災害現場であっても身を投じていく消防士たち。

時代や国境を超え、すべての消防人の心にある博愛の精神が、彼らを突き動かせる。隊という名の“家族”が、危険な現場で協力し合い“人命救助”という任務を成し遂げる。

「消防ヘルメット」はそんな彼らの活動を支え、危険から身を守る盾となってくれる。現場には要救助者、仲間、そして己の命をつなぐ博愛の絆があり、その象徴が消防ヘルメットといえるであろう。

 
No.55 スウェーデン王国ネッショー市消防
ブリスベン社
アルミニウム製ヘルメット

 
北欧の国スウェーデン。首都ストックホルムの南西、ヨンショーピング県(人口35万人余)の中心地ネッショー市(Nassjo)は面積11.44平方キロメートル、人口9万人弱で現在鉄道6線への分岐地点として知られている。南スウェーデンに当たるスモーランド地方は、農業を中心に営まれていたが、19世紀半ばにネッショーとストックホルム間に鉄道が開設。その後、森林資源が注目され、ヨンショーピング県はマッチ作りで有名となるが、1950年代、日本の神戸市でのマッチ生産量が世界一の座を占めると、木材を活用してウインザー・チェア(椅子)作りへと転じ、現在にいたっている。当時ネッショーではマッチの軸木と摺り薬のリンや硫黄を扱うことから火災は多く、150社もあるマッチ工場は消防の悩みの種であったという。

古くは1922年5月3日、ベクファー社マッチ工場で起きた火災は今も語り継がれる火災の一つで、1,200人もの人々が消火に従事したという。消防事情からいうとスウェーデン王国全体で、常勤消防職員5,000人、非常勤職員11,000人、ボランティア消防員8,000人、また1990年からはユースファイアブリゲードの組織を設けて、次世代に備えた態勢づくりも行っている。また消防、救助隊は全国で234組織を運用中である。

ネッショー市消防ヘルメットは、スウェーデン南西部カテガット海峡に面するハルムスタード市のブリスマン社で1970年に生産されたドイツのDIN14900に準拠したものだ。ブリスマン社は1920年代に消防署長を務めていたブリスマン氏によって創業された消防装備品全般のメーカーで、現在もハルムスタード有数企業の一つだ。

アルミニウム合金の一体鋳造が特徴的で、重量は1.35キログラム。日本人には辛い重さと感じるほどである。帽体内ライナー等は皮革を使用。帽体正面には、ブラス製の大きな消防八綾星とスウェーデン王国の盾を中心に模した紋章を配し、首頸部を守る皮革製のしころが取り付けてある。また、ヘルメット内側後方にはメーカー名がシールされている。

このヘルメットは1983年8月7日スウェーデンのヨンショーピング県非常勤消防のウェイン・アンデルセン氏から、ロゴ入りのユニフォーム用ネクタイとともに贈られたもので、手紙には「スウェーデンでの火災は12月がもっとも多く、全火災の12パーセントを占める。原因は住宅で使うキャンドルだ」と記されていた。

今日のストックホルム消防隊が着装するヘルメットはFRP製とはなったものの、形状はほぼ変わらない。この形の存続にあらわれる伝統継承の意に敬意を表したい。

PROLOGUE 災害現場で活動する隊員たちの姿で、ひときわ目を引く存在が「ヘルメット」である。
特徴的なデザインにはさまざまな機能が秘められており、頭部保護という同じ目的を持ちながら国によっていろいろなパターンを見ることができる。
そもそもヘルメットは軍事用として誕生し、古くから頭部に直接加えられる打撃力を減少し、直接的な負傷を防ぐことに重きがおかれてきた。後に用途ごとに進化を続け、使用される環境によって求められる性能やそれに伴う形状や素材の変化を見せてきた。
消防で用いるヘルメットも、“災害”という敵から“消防士”という戦士を守るための“防具”であるといえる。

災害現場という場所は何が起こるかわからない。
突如、倒壊物が襲い掛かってきたり、足場が崩れて転落する可能性も大きいわけだ。頭部に大きなダメージが加われば命に関わる結果となり、脳に障害を与える危険もある。災害現場であれば頭を打って意識を失っている間に要救助者の生命は危険に曝され、隊員自身も更なる悲劇に見舞われないとも限らない。
つまり、消防におけるヘルメットとは隊員はもとより、要救助者や仲間の命を結ぶ重要な存在であるといえる。ここでは世界の消防が使用する「消防ヘルメット」にスポットをあて、郷土を災害から守ってきた消防士たちの魂を伝えていく。



AUTUMN 2018/FIRE RESCUE EMS vol.83

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