2021.06.23

消防活動・訓練・その他活動ロープレスキュー ここが知りたい,救助訓練

【第6回 ロープレスキュー操法 !?】
〜連載企画 ROPE RESCUE COLUMN
ロープレスキュー ここが知りたい!〜

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連載企画 ロープレスキューコラム

皆さんこんにちは。今回は、すでに編みロープが導入されているもののうまく活用できていない、訓練に悩む消防本部の方に向けて書いてみました。

せっかく高価な資器材があるのに死蔵しているのは、とてももったいないことですね。いろいろと話を聞いていると、どういった訓練をしたら良いのかわからない、目安や目標がわからない、だから訓練もしない…という悪循環が見えてきます。三つ打ちロープのような操法や目標となるカリキュラムがあれば、とっつきやすいのではないでしょうか?
そこで、今回は編みロープの基本技術を操法っぽくまとめた訓練メニューを作ってみました。時間をみつけて試していただければ幸いです。ロープレスキューをそれなりに経験している方も、ぜひ初心に立ち返ってやってみてください。(案外、難しいかもしれませんよ!?)

基本結索

エイトノットほか、ごく基本的な結索です。これらの結索をどう使うか?については、すみませんが今回は触れません。ここに含まれない結索をお使いの方は、ご自身でタイムを設定してみてください。
念押ししておきたいのが、タイムの早さよりも、結索が正確かつ適切に仕上がっていることが大前提です。救助大会と同じですね。三つ打ちロープよりしなやかで滑りやすいぶん、もう少し細やかに仕上げていただきます。

ロープの端末について

office-R2では「ロープ直径の10倍以上」かつ「20cm未満」と指導しています。メーカーによって微妙に指示内容が違いますので、取扱説明書も確認してみましょう。端末が長すぎると誤って資器材を掛けるリスクがあるため禁忌です。

ループ部分は指2本まで

ループにカラビナを掛ける場合、それ以上の大きさは必要ありません。活動範囲が狭くなったり、自分あるいは要救助者の装備や身体が挟まるなどのリスクがあるため、特段の事情がない限りは小さく作れるように訓練しましょう。(ループや端末が長いと初心者っぽくてダサいですし)

結索内によれ(ねじれ)がないこと

よれ(ねじれ)がある場合、そこは強度低下を起こしたり、結索が崩れる原因となります。また、交差部分が噛み込んで解きにくくなります。(ぐちゃぐちゃの結索部は初心者感というか慌ててる感が表れていてこれまたダサいです)

しっかり締め込む

結索は端末側2本、ループ側2本の計4本、これらを1本ずつ順番に締め込み、結索部に空間がなくなるまで締め込んでください。緩みがあると荷重時にロープが動き、摩擦でロープが傷んだり、お互いに噛み込んで解きにくくなります。(加重して形が崩れてしまった結索も言わずもがな、初心者っぽくてダサいです)

公務員らしい、ヒーローらしい結索はどっちだ!?

ロープ登はん

ロープ降下は救助隊員にとって基本の基本です。国内の救急プロトコールでは高エネ(重症外傷)の患者には、3名によるケアが原則になっています。転落等の低所救助において、ロープ降下のスキルは非常に重要です。実際のところロープ資器材であれば中学生でも簡単に降下できます。問題は降下したあと、帰ってくるための登はん技術が必要ということです。
ここでは救助大会と同様に、降下と登はんをセットで行っていただきます。ロープも事前設定せずにタイム内で設定してください。マンモス本部はともかく、ほとんどの本部では人員に余裕がないでしょうから、一次接触の懸垂線設定を1人で実施できる能力が必要です。もちろん、安全確認は指揮者などが実施する必要がありますし、現場では臨機応変に対応することになるでしょう。
編みロープでは降下・登はんの資器材や手技が、引き上げ等で使うものと共通していることが多いため、この訓練は基本動作の習熟にも適しています。制限時間は4分としていますが、目標は3分です。頑張ってみましょう!

倍力設定一法・二法

編みロープのもっとも象徴的な手技が、滑車を使った倍力システムでしょう。実際の運用には「要救の重さ」「必要な牽引力」「投入できる人員」「資器材の量」を見極めて、適切な倍力を選択する能力が必要ですが、ここではまず手早く正確に作成するスキルを訓練していただきます。
訓練棟や救工車の周辺では潤沢な資器材で自由に倍力を組めますが、山岳などの困難な現場においては、限られた資器材で対処する能力も必要です。ここで紹介する倍力の切り替え手順は、倍力を増強するだけでなく、ロープが絡みにくい作成手順でもあります。たとえば5倍力を組む場合は、まず3倍力を作ってから5倍力へ切り替えたほうが失敗しにくくなります。ロープレスキュー経験者の方もぜひ試してみてください。

いかがでしたでしょうか?まずは短期的な達成目標として、訓練に取り入れてみてください。office-R2では今回触れた手技や法令などを学ぶレベル1~2講習(特別教育)のほか、より実践的なレベル3~4講習、個人スキル・アクセス講習などを実施しています。お手伝いが必要な場合は、ぜひお問い合わせください。

大西 隆介(おおにし りゅうすけ)
1987年生まれ。大学時代に公共政策を学び、部活では登山やクライミングに没頭した経験からロープレスキューの世界へ。日本の労働安全法令や消防組織に適した救助技術を研究している。救助大会「縄救」や「日台消防交流会」などのイベントも主宰。

office-R2 ロープレスキュー講習主に11mmロープと欧米の資器材を用いた「目的としてではなく救助の手段としてのロープレスキュー」技術講習。レベル1~2講習は基礎的な技術と知識のほか、国内法令や安全管理について学ぶ。受講者には「ロープ高所作業」「フルハーネス」の特別教育修了証が交付される。
講習などの情報はHP、facebook、Instagramなどで随時CHECK!

お問い合わせ090-3989-8502
ホームページhttps://r2roperescueropeacce.wixsite.com/office-r2

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