2020.04.20

消防車両紹介京都市,歴史,消防車両

消防の歴史を築いた懐かしの消防車両

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SPECIAL ISSUE CLASSIC FIRE ENGINE by KYOTO CITY FIRE DEPARTMENT

日本の消防車両は自治体消防発足以降、徐々にその台数やバリエーションが拡充していった。今日では多種多様な消防車両が人々の安全で安心な生活を守っているが、そのラインナップの原型が確立したのも自治体消防発足前後の時期といえる。しかし、消防史に残る当時の車両たちの姿は、今となってはなかなか目にすることはできない。ここでは京都市消防局に配備されていた車両を通し、消防車両の歴史を見ていこう。

北消防署 第1小隊(消防・兼任救助)

ポンプ車 BD-2型 「京88 さ 1 41」(0106)

ポンプ車 BD-2型 「京88 さ 1 41」(0106)トヨタFC-100/モリタポンプ

A-2級ポンプ装備のボンネット型トヨタ車。京都市では1958年からトヨタFC-1及びFC-2普通ポンプ車を配備していたが、1980年度にFC-100級を導入し、同時に救助工作車も新規でこの車種を使用し始めた。ダブルシート・キャビンに全天候型の鉄板ルーフだが、扉はない。少し丸味のある武骨なボンネット、白色のフロントグリルに横並びのヘッドライトが目につく。右側前輪カバー上に動力サイレン、左側にスピーカー、屋根の正面に赤色回転灯と左右には明滅式の赤色警告灯という、戦後の消防車両を踏襲する配置となっている。ポンプは車両中央部、吸水管は10メートル長尺巻き付け型で左右両側にセット。同じく両側に65ミリメートル径のホース2本入りのホースバッグと消火器、右側に長尺ロータリー噴霧式ノズルと長柄鳶口、左側にチタニウム製の携行二つ折りはしご(小隊長用の鳶口装着)を備えている。デッキ部には兼任救助隊としての資器材用具庫、発動発電機やコードリール、ロープの入った袋や小破壊用具が見える。最後部にホース10本収納(上蓋にも予備2本)のホースカートが引き出し式のガイドレールにセットされ、ほかに防水シート、ノズル2本(開閉式及び噴霧切換式)と分岐金具が積載されている。黄色のカバーが付いた小隊表示灯は右側、警鐘はその前に装着。無線電話は超短波150メガサイクル帯で、屋根上には1972年発足のシュド・アルエット・ヘリコプター配備の消防航空隊との連携活動上、「北1」と大きく所属署明示されている。(北消防署で撮影)

※1962年10月に全国に先駆けて3個分隊の専任救助隊を発足させた京都市は、さらに先発消防隊の隊員による救助活動充実をめざして兼任救助隊を構想した。救助専科で救助技術や理論を修めた隊員を配置した小隊で、北消防署では1968年から活動中であった。帆布製の隊旗に赤く「救助隊」と記されている。

北区原谷地域で撮影

災害現場付近に到着し、先行した小隊長を追う隊員の姿から当時の個人装備がうかがえる。KB-1型ヘルメット、防火衣はアルミックス蒸着のワンピース仕様、作業衣はアーミーグリーン色で、2人が空気ボンベを着装しているのが見える。機関員は保安帽に短靴。小隊は消防司令補が小隊長で5人編成である。(北区原谷地域で撮影)

装備品交換中

火災現場から帰署して装備品交換中(ホースカートが降ろされている)の状態から装備品の配置がよくわかる。

消防本部 警防部救急救助課

監察指導車 東京海上号「京88 な 26-22」

監察指導車 東京海上号「京88 な 26-22」1977年 日産セドリック H-V330V

大規模救急、特異救助事故現場へ出場する指揮司令車で、課長(消防司令長)等が現場の所轄最高指揮者と協同して指導や活動内容の監察にあたった。ボディラインの美しいワゴンタイプで、寄贈元の企業名称が付く。横並び2灯のヘッドライト、バンパーに組み込まれたウインカー、やや中央寄りにも補助灯と前面はにぎやかである。屋根の前面中央に横長式の赤色警光灯、その左側に動力サイレン、右側にスピーカーが配され、無線電話(150メガサイクル帯)のアンテナは後部にセットしてある。1985年の更新時も同車種が配備され、この写真の車両は整備工場長用としてしばらく活用された。(整備工場敷地で撮影)


2020 FIRE RESCUE EMS vol.91
写真・文:宮脇健氏

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