2017.01.23

消防車両紹介京都市,歴史,消防車両

消防の歴史を築いた懐かしの消防車両「特別救援車」

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SPECIAL ISSUE CLASSIC FIRE ENGINE by KYOTO CITY FIRE DEPARTMENT

日本の消防車両は自治体消防発足以降、徐々にその台数やバリエーションが拡充していきました。今日では多種多様な消防車両が人々の安全で安心な生活を守っていますが、そのラインナップの原型が確立したのも自治体消防発足前後の時期といえます。しかし、消防史に残る当時の車両たちの姿は、今となってはなかなか目にすることはできません。ここでは京都市消防局に配備されていた車両を通し、消防車両の歴史を見ていきたいと思います。

特別救援車(サルベージカー)

CLASSIC-FIRE1
昭和28年2月18日に登場した特別救援車は1953年式トヨタジープです。
配置は局本部(警防部消防課)でした。

昭和28年に登場した、救助工作車の原型とも言える特別救援車(サルベージカー)。
車両としてはトヨタ車仕様で司令車相当の構造となっており、車内には自動鋸(チェーンソー)や救助ロープ、畳を持ち上げる手鉤、防水シート、酸素呼吸器(ドレーガー社)、照明用の発動発電機器具一式といった装備を積載していました。また、当時としては珍しい無線を搭載しているのも特徴です。

今でこそ、消防の世界では「救助」や「レスキュー」という単語が用いられていますが、この頃は今で言う救助を「救援」と呼ぶことが多く、レスキューに相当する言葉として「サルベージ」という単語が多く用いられていました。

本来、サルベージとは海底に沈んだ船舶などを引き上げることを指す言葉で、船やその積み荷などを再び世の中に取り戻すことを意味します。そこで、現代でも壊れたハードディスクからデータを取り戻す行為をサルベージと呼ぶように、以前は危機に直面した人々を救い出す行為もサルベージと表現されていました。

CLASSIC-FIRE2
警光灯は明滅式。サイレンはモーターサイレンを使用しています。

CLASSIC-FIRE3
車両後部には無線搭載車両の証ともいえる長い中波(周波数が2120kサイクル)アンテナが設置されています。超短波無線電話の採用は昭和33年度で、全消防隊には昭和38年度から周波数150Mサイクル帯に。

CLASSIC-FIRE4
無線機搭載車両であり、ダッシュボードにはプレストーク方式の送受話器を備えています。

人命救助の専用車両として長年活躍した同車ですが、交通事故の激増や火災その他の災害による救助活動の必要性が高まるにつれ、さらに人命救助に特化した車両(装備)が必要になってきました。そこで、京都市消防局では昭和37年10月から専任救助3個分隊を発足させ、トヨタFC及びFC100級のポンプ車を改造した救助工作車を製作。救出用器材や水難救助用器材、照明器具などを装備した車両が誕生しました。


WINTER 2017/FIRE RESCUE EMS vol.76
写真:宮脇健氏 文:木下慎次氏 参考引用:京都消防歴史資料館(リンクはこちら

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