2017.04.03

消防ヘルメットFIRE HELMET COLLECTION,消防ヘルメットコレクション

命の絆No.49 オーストラリア ニューサウス・ウェールズ州 ブッシュ・ファイア・サービス

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命の絆 消防ヘルメット

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THE BOND OF BROTHERHOOD
助けを求める声があるならば、いかに過酷な災害現場であっても身を投じていく消防士たち。

時代や国境を超え、すべての消防人の心にある博愛の精神が、彼らを突き動かせる。隊という名の“家族”が、危険な現場で協力し合い“人命救助”という任務を成し遂げる。

「消防ヘルメット」はそんな彼らの活動を支え、危険から身を守る盾となってくれる。現場には要救助者、仲間、そして己の命をつなぐ博愛の絆があり、その象徴が消防ヘルメットといえるであろう。

 

No.49 オーストラリア ニューサウス・ウェールズ州 ブッシュ・ファイア・サービスのMSA製Vガードタイプ1型ヘルメット

 
1年のうち半年は、首都キャンベラを含む広大な範囲で火煙を上げ、くすぶり続ける原野火災。通称「ブッシュ・ファイア」はオーストラリアにとって重大な問題の一つである。2009年にはブッシュ・ファイアから住宅地に延焼して広域森林火災につながり、住民など120人が焼死、200人以上が負傷した大惨事も発生した。消防機関ではブッシュをグラス、ブッシュ、スクラブと区別しているが、現場ではこれらが混在しているのが実状である。

 現在の消防機関に至るまでの歴史的な経過は次の5つの段階に分けられる。
○1896年~ボランティアに頼ってきた
○1937年~「ブッシュ・ファイア・アドバイザリー・コミッティ」として組織化
○1949年~「ブッシュ・ファイア・コミッティ」に組織改変
○1970年~「ブッシュ・ファイア・カウンシル/ファイア・サービス」として組織整備
○1997年7月10日~ニュー・サウス・ウェールズ「ルーラル・ファイア・サービス」として活動中(NSW Rural Fire Service)

今日では住宅、国立公園をも巻き込む火勢を制御し、環境破壊を守り抜くという方針で、火災発生の状況を絶えず「延焼拡大中、制御中、制御下」の3区分で情報公開し、民間人にファイア・ウォッチャーとしての協力を呼びかけている。

火災に対応するのは3,000L以上の水を積むヘビータンカー、1,600L~3,000Lを積むメディウムタンカー、800L~1,600Lを積むライトタンカーのほか、ポンプ車も1,600Lくらいを積んで出動している。トレーラーのタンカーも数種を常備させているのだ。
また火災を偵察する「ファイア・スキャン」としてビーチクラフトB200T型航空機で火災状況をマークするなど、空対地上の連携をしながら活躍している。

一度に数10カ所に及ぶブッシュ・ファイアに挑むファイア・ファイターには階級があり、現地に赴く隊員はボランティアで構成し、消防士からグループキャプテンが該当し、火災検証に当たるインスペクター以上は州政府の関係者が職に就いている。
ブッシュ・ファイア現場で消火活動する隊員にとって、身の回りすべての火熱が高く、それだけに個人の装備はとても重要で、ブッシュ・ファイア用のブーツ、グローブ、ヘルメット、ヘッドランプ、ゴーグルとツーピースユニフォームの上に着用する「AKAターンアウトコート」と呼ばれている低温保持型防火衣が必需なのである。

紹介する赤色のヘルメットは、MSA Vガードタイプ1型で、オーストラリア・スタンダード070をクリアし、ニュージーランドも含めたAS/NZ1801の認証を受けたヘルメットだ。帽体正面にニュー・サウス・ウェールズ州ブッシュ・ファイア・ブリゲードを記し、英国女王陛下の冠を配したデザインである。
1998年8月8日、ブッシュ・ファイア・ブリゲードのコントロールオフィサーであるガース・エッグルストーン氏から贈られたもので、今日のルーラル・ファイア・ブリゲード・サービスは一般の建物火災、救助や水災にも対応する消防機関の一つとなっている。
オーストラリア大陸を航空機から見下ろしたときに、あちこちで上る煙の下でブッシュ・ファイアと闘うボランティア消防隊員のご苦労を称えたいのは申すまでもない。

PROLOGUE 災害現場で活動する隊員たちの姿で、ひときわ目を引く存在が「ヘルメット」である。
特徴的なデザインにはさまざまな機能が秘められており、頭部保護という同じ目的を持ちながら国によっていろいろなパターンを見ることができる。
そもそもヘルメットは軍事用として誕生し、古くから頭部に直接加えられる打撃力を減少し、直接的な負傷を防ぐことに重きがおかれてきた。後に用途ごとに進化を続け、使用される環境によって求められる性能やそれに伴う形状や素材の変化を見せてきた。
消防で用いるヘルメットも、“災害”という敵から“消防士”という戦士を守るための“防具”であるといえる。

災害現場という場所は何が起こるかわからない。
突如、倒壊物が襲い掛かってきたり、足場が崩れて転落する可能性も大きいわけだ。頭部に大きなダメージが加われば命に関わる結果となり、脳に障害を与える危険もある。災害現場であれば頭を打って意識を失っている間に要救助者の生命は危険に曝され、隊員自身も更なる悲劇に見舞われないとも限らない。
つまり、消防におけるヘルメットとは隊員はもとより、要救助者や仲間の命を結ぶ重要な存在であるといえる。ここでは世界の消防が使用する「消防ヘルメット」にスポットをあて、郷土を災害から守ってきた消防士たちの魂を伝えていく。



SPRING 2017/FIRE RESCUE EMS vol.77

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