2023.09.29

消防本部・消防署FIRE REPORT,下関市,特別救助隊

FIRE REPORT #163 下関市消防局特別救助隊 ブリヂストンレスキュー

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新たな財源確保の先駆例となるか?消防部隊にネーミングライツ導入!!下関市消防局特別救助隊ブリヂストンレスキュー

地方を中心に各自治体が財源の確保に悩むなか、山口県下関市は消防局所属の部隊名にネーミングライツ(命名権)を導入するという斬新な施策を打ち出した。
対象となったのは下関市消防局の特別救助隊(3隊)で、募集によって決定した企業はタイヤメーカーとして誰もが知る株式会社ブリヂストン。特別救助隊の「安全」「確実」「スピード」というイメージが、その企業理念などと合致したことが選定の決め手となった。
2022年4月に発隊した『ブリヂストンレスキュー※』は救助服や救助工作車などにブリヂストンのマークを掲げて災害対応にあたっている。

※『ブリヂストンレスキュー』は愛称であり、報道発表などに用いられる正式名称は以前と同様である。

持続可能な
活動基盤確立のために

今回のネーミングライツは新しい財源の確保によって特別救助隊の持続可能な活動基盤を確立することと、愛称によって市民からの親近感を得ることを目的に、現在の消防局長発案で企画しました。
発隊から1年以上が経過しましたが、現場の職員や市民の反応は良好です。ブリヂストン様からの提案で市内高校での救助訓練展示を実施しており、消防局のPRにもつながっています。
ネーミングライツで得られた財源は特別救助隊の装備資機材の更新だけでなく、外部講師を招くなど隊員の育成面にもあてていく予定です。こうして部隊の災害対応力がさらに高まることは消防組織として市民への大きな還元にもなると考えます。

随所に掲げられる
ブリヂストンのマーク

中央消防署の救助工作車。車両各部にブリヂストンの「B」マークがペイントされている。

車体側面にはアルファベットで
「Bridgestone Rescue」の文字。

キャビン上部側面にロゴを表示。

救助服の左胸にロゴを貼付。ネーミングライツの対象に特別救助隊が選ばれたのは、消防局でも注目度の高い花形の部隊であるからというのが理由の一つ。

同じく右袖、ヘルメット側面にもマークが。救助服が一新され、隊員の気持ちは一層引き締まった。

現場隊員の声

自分たちの隊がネーミングライツの対象になると知ったときには正直戸惑いの気持ちがありましたが、実際にマークの入った救助工作車を見た方々の反応が思ったより好意的だったこともあり、今では『BSR(ブリヂストンレスキュー)』の愛称にも誇りを持っています。高校で訓練展示を行ったときにマークやロゴをきっかけに生徒さんとの会話が始まり消防や隊のPRにつながるなど、市民の方との接点も増えてきた印象です。
特別救助隊独自の財源ができたことはプラスの波及効果が大きいです。たとえば訓練に使用する廃車の購入や処分費用が得られることで、実車を使用した事故車両からの救助訓練が可能となりますが、それによって隊員の技術だけでなく意識も向上し、訓練の質が上がります。ネーミングライツでのマイナス要素は今のところ感じていません。

応募した企業の声
株式会社ブリヂストン 山口・北九州生産部門総務部下関総務課
川野 定之 課長補佐

弊社は下関市に工場を置いていることから、低燃費タイヤブランドの名を冠した森林整備活動においても同様の契約を下関市様と結び、「エコピアの森 下関・深坂」とするなど互いに協力関係を築いてきました。また防火・防災活動においても消防局様と日々連携しています。
今回も弊社の事業活動や地域貢献活動を内外にアピールできる機会であると考えて応募しましたが、実際に弊社マークを配した車両が報道などで取り上げられ、社内外から良い反応をいただいています。今後も「この街にブリヂストンがあってよかった」と思っていただける地域交流活動を続けていきます。

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